【知らないと損!】OpenSeaでガス代を抑えるコツ

こんな方におすすめ

  • ガス代って何なのか知りたい
  • ガス代が安い時間帯が知りたい
  • どうやって計算されているの?

OpenseaでのNFT取引をしたいけど、ガス代って何なの?どれくらいかかるのか気になっている人が多いでしょう。

NFT取引を行う際、ブロックチェーン上の操作によって発生するガス代は、取引コストの大きな部分を占める可能性があります。しかし、取引方法を工夫することで、予想よりもかなりお得にガス代を抑えることができます。

このような知識を身につけることにより、OpenseaでのNFT取引を効率的かつ経済的に進めることが可能になります。

本記事では、Openseaで発生するガス代について、誰にでも分かりやすく解説します。さらに、ガス代を節約するための具体的な方法も詳しくご紹介します。

この記事から分かること
  • 安く取引できる時間帯が分かる
  • ガス代の計算式が分かる
  • ガス代が変動する理由を理解

目次

ガス代とは?

ガス代とは、ブロックチェーン上での取引やスマートコントラクトの実行に必要な手数料です。

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトは、あらかじめ設定された条件が満たされた時に自動的に実行されるデジタル上の契約です。

例えば、自動販売機の動きを例に取ると理解しやすいです。自動販売機にお金を投入すると、選択した飲み物が出てくる仕組みは、「もしお金が入れられたら、飲み物を出す」という条件付きの契約を実行しているのと同じです。同様に、スマートコントラクトも「もし〇〇が行われたら、△△を実行する」という条件に基づいて自動的に動作します。これにより、インターネット上で信頼性の高い取引が可能になります。

しろあん

ガス代は、OpenSeaで取引を行う際に発生するネットワーク手数料と覚えておきましょう。

ガス代は、ネットワークの混雑具合によって変わります。道路が混雑しているときにタクシー代が高くなるのと同じで、多くの人がイーサリアムのネットワークを使っているときは、ガス代も高くなります。逆に、あまり使っている人がいないときは、ガス代も安く済みます。

OpenSeaでNFTを扱うときには、このガス代を賢く管理することが大切です。ガス代が高いときに大量の取引をすると、思った以上にコストがかかってしまうことがありますからね。

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ガス代の発生するタイミング(購入側)

ガス代が発生するタイミングは、大きく分けて、「購入する側」「売却する側」「出品する側」の3つに分けられます。

それぞれを詳しく見ていきましょう。

購入する側

購入者がガス代を支払う必要がある状況にはいくつかありますが、特に一般的な2つのケースをここで説明します。

過去には、オファーを提出したとき、オファーを取り消したときの両方に、ガス代が発生していましたが、現在では改善されどちらもガス代が不要になっています。

購入時に発生するタイミング
  • 定額価格のNFTを買う
  • ETHからWETHへ変換する

定額価格のNFTを買う

OpenSeaでNFTを「定額価格」で購入するする方法があります。

しろあん

「Buy now」から買う方法になります。

これは、売り手が設定した価格で即座にNFTを購入できるシンプルな方法です。価格は売り手によって決められているため、購入を決めたら、その金額を支払うだけでOKです。

ただし、この方法で購入する際にはガス代が必要になります。ガス代は、インターネットの混雑具合によって日によって変わりますが、安ければ、数百円。高くなると数千円になることもあります。購入時には、この追加費用を常に頭にに入れておく必要があります。

購入を考えている時にガス代が高めの場合は、少し時間をずらして、ガス代が安くなるのを待つのも一つの手です。

ETHからWETHへ変換するとき

OpenSeaでNFTをオファーやオークションを通じて購入する際には、「ETH」ではなく「WETH」(Wrapped ETH)を使用します。

ETHをWETHに変える時は、ガス代)がかかりますが、その後はオファーを出したり、オークションに入札したりするのに追加でお金はかかりません。

この変える作業はOpenSeaで簡単にできて、変換レートも1ETH=1WETHと価値は同じになっています。ただ、変換時には、毎回ガス代がかかってくるので、一度にまとめて変換する方がお得になります。

売却する側

売る側についても、一般的なケースを取り上げていきますね。

売却時に発生するタイミング
  • 購入オファーを承諾するとき
  • Giveawayをするとき(エアドロ)
  • 1ETH未満で終了したオークションを承諾するとき

購入オファーを承諾するとき

OpenSeaでのNFT取引では、定額価格で出品されている作品に対して購入者が「もっと安く買いたい」とオファーを出すことがあります。

このオファーを販売者が受け入れると、取引成立の際に販売者が、ガス代を支払う必要が生じます。しかし、オファーを受け入れなければ、販売者にガス代は発生しません。

Giveawayをするとき(エアドロ)

Giveawayとは

Giveaway(ギブアウェイ)は、企業や個人がプロモーション目的で商品やサービスを無料で提供するイベントです。参加者は簡単な条件を満たすことで、アイテム(NFTなど)をもらうチャンスがあります。これにより、新しいフォロワーを獲得したり、ブランドの認知度を高めたりする目的で、ソーシャルメディアやウェブサイト上でよく行われます。

GiveawayなどでNFTをプレゼントする場合、その相手に送る時に、ガス代が発生します。

1ETH未満で終了したオークションを承諾するとき

イーサリアムを使ったオークションで、もし最終的な価格が1ETHより低い場合、売る側はそのオファーを受け入れるかどうか自由に決められます。

もし売り手がオファーを受け入れることを選んだら、その取引を終わらせるためにかかるガス代は売る側が払うことになります。

しかし、オークションでの価格が1ETHを超えた場合は、取引は自動的に進み、その際にかかるガス代はOpenSeaが出してくれます。

簡単に言えば、もしオークションの価格が1ETH未満だと、売る側は受け入れるかどうか選べて、もし受け入れたらガス代は自分で払います。1ETHを超えると、自動で売れてガス代の心配はいりません。

出品する側

出品時に発生するタイミング
  • コレクション作成時
  • コレクションに NFT を初めて出品した場合

コレクション作成時

自分のアイテムをNFTとして出品する際には、まずそのアイテムを含む「コレクション」を作成する必要があります。

このコレクションをブロックチェーン上に作る際には、ガス代が必要になります。

コレクションに NFT を初めて出品した場合

NFTを売るとき、特別なコレクションに属する最初のNFTを出品する場合、一回だけ追加の費用(ガス代と呼ばれます)が必要です。

でも、その後でそのコレクションの別のNFTを売りたいときは、この追加の費用をもう払う必要はありません。

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OpenSeaでガス代を抑えるコツ

OpenSeaでの取引でガス代を出来るだけ安く抑えるコツは3つあります。

抑えるコツ3つ
  • 取引時間に注意する
  • メタマスクの速度設定を変える
  • タイミングをずらす

取引時間に注意する

1つ目のガス代を節約するコツは、取引する時間帯を賢く選ぶことがポイントとなります。イーサリアムなどのブロックチェーンネットワークの混雑度によってガス代が変動するため、ネットワークが比較的空いている時間帯を狙うことが重要です。

coinmetrics記事より

上記のグラフは、「Coin Metrics」によって収集されたガス代の価格データを基に作成されたものです。

そのグラフがある記事には、以下の文章が記されています。

Interestingly, the morning period of midnight to 8am ET tends to have cheaper base fees vs. US business hours (9am-5pm). Additionally, weekends have been associated with lower fees, with the period of Sunday morning being especially quiet with the base fee less than 50% vs. the average during noon ET on a Wednesday.
This pattern is also apparent looking at a median, rather than mean for each minute and day of week. 

要点
  • 東部標準時で深夜0時から朝8時までの時間帯には、アメリカの通常のビジネス時間(午前9時〜午後5時)よりもガス代が安くなる傾向にあります。
  • 週末は全体的にガス代が低くなることが多いですが、特に日曜日の朝は最もガス代が低い時間帯で、水曜日の正午の平均と比較して、ガス代が50%以下になることがあります。
  • この傾向は、データの平均値だけでなく、中央値を使用しても確認できます。
しろあん

あくまでアメリカの参考データなので、過信は禁物ですね。

一概に、何時から何時までがいいとは言い切れませんが、ネットワーク利用者が少ない時間帯は、NFTや仮想通貨の取引量が減少するため、ガス代が下がる傾向にあります。

しかし、将来的には、世界各国からの参入により市場が変化し、最適な取引時間帯も変わる可能性があります。また、ビットコイン価格の下落など市場動向がイーサリアム売買に影響を及ぼし、ガス代の高騰につながることもあるため、常に最新の情報をチェックし、ガス代の安いタイミングを見極めることが肝心です。

ガス代の現況を確認できる便利なウェブサイトも存在するため、取引前には必ず最新のガス代をチェックすることをお勧めします。

Ethereum Gas Charts最新のETHガス料金、過去7日間のヒートマップとチャートを提供
Ethereum Gas Trackerガス料金の「低」「平均」「高」の3つのレベルをリアルタイムで表示
Ethereum Gas Price Chart現在のイーサリアムのガス代の最低価格だけでなく、過去の価格変動も分かる

メタマスクの速度設定を変更する

2つ目のコツは、「低」「市場」「積極的」と3段階ある取引の速度を低く設定することです。

速度表示取引速度の目安
「低」→ 低速おそらく30秒
「市場」→ 中速30秒未満の可能性が高い
「積極的」→ 高速15秒未満の可能性が非常に高い

取引を行う際、普段の取引速度は「市場」となっているため、メタマスクの設定を「低」に変えることで、取引速度が遅くなる代わりにガス代が少し下がります。

やり方は簡単です。

👇取引時にメタマスクが起動したら、ガス代を確認する画面で、赤枠の「市場」をクリックします。

「低」「市場」「積極的」とあるので、「低」を選びます。

これで、完了です。

「市場」と「低」では、ガス代の価格が変わっていますね

タイミングをずらす

こちらに関しては、節約できる金額はわずかになりますが、やらない手はないので知っておくといいです。

取引時のガス代は、数分の待ち時間で、金額にして数百円から数千円程度の違いが生じることがあります。OpenSeaで取引を決済する際には、メタマスクの画面が表示され、「確認」ボタンをすぐに押すのではなく、様子をうかがってみることをお勧めします。

その待ち時間の間に、ガス代が変動するのを確認できるはずです。市場の動向をしばらく観察して、適切な相場感を掴みましょう。その後、ガス代が下がったと感じたら、「確認」ボタンを押して取引を完了させることで、ガス代を節約することが可能です。

👇こちらのスクショ画像は、「確認」を押したらNFTの購入取引が完了するところです。

1分程、そのままの画面で待機してみると、約1ドル違いが出ているのが分かりますね。

この小さな工夫により、ガス代を節約できるので、時間に余裕がある場合は試してみてください。

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ガス代に関するよくある質問

ガス代はどうやって計算されていますか?

イーサリアムのガス代は、以下計算式で算出されています。

ガス代(ETH)= ガス単価(Gwei) ✕ ガスリミット(Gas Limit) ✕ 0.000000001ETH

ガス単価(Gwei)トランザクションを処理するために支払う単位ガスあたりの料金です。
ガスリミット(Gas Limit)トランザクションを完了させるために最大で消費されるガスの量です。

例えば、「ガス単価: 80 Gwei ガスリミット: 300,000の場合を計算式に当てはめると

ガス代(ETH) = ガス単価(Gwei)× ガスリミット(Gas Limit)× 0.000000001ETH

= 80 Gwei × 300,000 × 0.000000001ETH = 24,000,000 Gwei = 0.024 ETH

結果

ガス代(ETH)は 0.024 ETH になります。

取り引き(トランザクション)が失敗した場合、ガス代は返金されますか?

取引(トランザクション)が失敗した場合、残念ながらガス代は返金されません。

イーサリアムネットワーク上でトランザクションを処理しようとした際に発生した計算リソースは消費されてしまうため、その分のガス代は支払われたままになります。

これは、特に人気のあるNFTコレクションが新たに出品された際に注意が必要です。多くのユーザーが同時に購入を試みることで、トランザクションが競合し、失敗する可能性が高まります。

実際、コンサートチケットの販売などでも、大勢のファンが一斉にチケットを手に入れようとすることで、サイトが一時的にアクセス困難になったり、購入試みが失敗に終わることがあります。

したがって、NFTを購入する際には、このような状況を想定しておきましょう。

ガス代はどのようにして支払うのですか?

ガス代は自動的にトランザクションを実行するウォレットの残高から差し引かれます。ユーザーはトランザクションを送信する前に、ウォレットに十分なETHがあることを確認する必要があります。

NFT取引を行う際は、ガス代を常に意識し、ウォレットには少なくとも数千円分のガス代を確保しておくことが重要です。

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まとめ

この記事では、OpenSea上でガス代が発生する一般的な取引を紹介しました。

ブロックチェーンの混雑状況によりガス代は大きく変動し、コストをコントロールするのが難しいですが、時間帯やネットワークの混雑度合いに応じてガス代が安くなる傾向にあります。

ガス代を抑えるコツ
  • 取引時間に注意する
  • メタマスクの速度設定を変える
  • タイミングをずらす

一回あたりの取引でガス代が低額であっても、取引回数が増えれば総コストも上昇します。そのため、取引を効率的に行い、コストを抑えるよう心がけましょう。

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